世界の「オーサン」王貞治

現役時代、本塁打世界記録でアメリカにも名を轟かせた王貞治
準決勝日韓戦の長い長い中断中には
アメリカメディアが800号のシーンなどを放映して
アナウンサーも「オーサン」と呼んでたそうですが、それだけ偉大な人物。
まさに世界一となるにふさわしい監督だったと思います。
今思えば、日本代表監督になった時点で
ひょっとするとこの結果は運命づけられてたのかもなぁと思えるくらいに。

野球というシナリオのないマルチエンディングストーリーの中で
采配を振るうのは難しいもので、
結果論マズイ方に転べば監督が非難されることもしばしばあります。
勿論、可能性の低い無謀な賭けが結果論賞賛されることもありますがw
その中で、特に準決勝以降は、王采配は神懸り的な面もあったと思います。
準決勝での福留の代打HR、宮本の代打タイムリーしかり、
決勝での福留の代打タイムリー、8回1死からの守護神大塚投入しかり、
また、スタメンの打順組換えにしても
実力が特に高い選手や調子のいい選手に好機が巡ってきたことしかり、と。

もちろん、王監督は無茶な策は選んでいません。
そして、日本の野球人であるが故に、偉大な王貞治の経歴を汚したくなくて
その起用にこたえて選手達が発奮したからこその結果ではあります。
でも、「そういったいい意味での連鎖反応が起こるチームになった」
このことが、王貞治の偉大な球歴と人徳を表す何よりのものだと思います。

現役時代の王さんを知らない若輩が生意気なことを書きましたが、
王さん、本当に感動をありがとう。
宙に舞う姿がすごくきれいでした。